仕事中に聴くラジオ局No.1?

5月5日付の米国ラジオ業界紙FMQBのメルマガに、「アメリカで仕事中にラジオを聴く人のうち、20%が(いわゆるラジオではなく)Webのストリーミングで聴いており、この比率は1年前の12%から大きく上昇している。特に、机でPCを前にして仕事をしている人の間でこの比率が高い。今後、ラジオ業界において、ストリーミングの音質と、ストリーミングの宣伝が重要な要素になってくるであろう」との主旨の記事が掲載されていました。
http://www.fmqb.com/Article.asp?id=687213

以前から、San Francisco の KOIT-FM は、"the Bay Area's At Work Radio Station!" "Arbitron rated #1 at work!" というキャッチコピーを流していますし、そのほかでも、Adult Contemporary 系のFM局ではその種の話をよく聞きます。
ここで疑問ですが、皆さん、どのように仕事中にラジオを聴いているのでしょうか?
私は、仕事の関係で、アメリカ各地のグループ会社によく出張しますが、マネジャー以上は個室があるとはいえ、そういう姿に出会ったことはありません。アメリカにある他の会社の事務所を訪問したときも、出会った記憶がないので、さて?と思っていました。確かに、イギリスの工場では、BBC のRadio 1 のPopsが流れていましたが。
事務所にスピーカでBGMとして流れているのだろうか?、確かに店舗では普通に出会うのですが、それではwebradio は必要ないし。。。と思っていたら、KOIT-FM のWebsite に、キャッチコピーの横に、仕事中にイヤフォンでラジオを聴く女性の写真が掲載されていました。
http://www.koit.com/

さて、ここからが本題です。アメリカでも数年前までは、非常に高音質の(128kbps以上の)Webradio が比較的たくさんありました。しかし、Webradioの普及に伴い、州境も国境もなく自由に世界中のラジオを聴くことができることにより、各都市に数十局が共存している状況が脅かされると危機感を抱いた大手ラジオ局所有会社などがWebradioの音質を上げないようにしたという歴史があります。みんなが大都市の超人気局を聞くようになったら、その所有会社が所有する中小都市のFM局が聞かれなくなり、グループの経営が悪化することに対する対策です。アメリカでも大学運営の非商業FM局では、128kbpsのストリーミングが一般的なのに、資金力があるはずの大手FM局で音質がそれほど良くない、欧州やカナダに比べても高音質な局が少ないのは、そういう事情です。

もちろん、全米レベルでは高音質のFM局は多くあり、このブログでもできるだけ音質のよい局を探して掲載しているのですが、大都市の超人気局でありながら、32kbps程度やそれ以下の音質がイマイチな局は、おそらくこの制限が原因だと考えてください。(ちなみに、音質は、ストリームのデータ量だけで決まるわけではありません。ストリーム会社や回線状況、リスニング環境などによって、聞こえ方は随分変わります。技術的には、32kbps程度であれば高音が大きくカットされているので、同じ条件で比較するとそうなるということです。)

冒頭のリスニング習慣の変化を背景に、ラジオ局間で競争が起こり、常に良い音質でラジオを聞くことができるようになればよいのですが。

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