#6 Rhythmic と Urban のFM局の入りまじり

TOPページの中に、Rhythmic と Urban というジャンルのFM局がありますが、この2つは何が違うの?という質問をよく受けます。少し複雑ですが、解きほぐしてみます。

切り口は、①DJやスタッフ、②対象としているリスナー、③オンエアされる曲の3つです。

Urban(古くは、Soul, Black Contemporary, 現在、Billboard では Hip-Pop and R&B)は、
①DJやスタッフが、原則、アフリカ系アメリカ人、②対象としているリスナーも、アフリカ系アメリカ人、③オンエアされる曲は、R&BやHip-Popでも比較的落ち着いた曲で、最新のヒット曲中心に、少し前の曲や80s, 90sなどが適度にミックスされています(Heavy Rotationで、週に50~70回)。
(※それでは、オンエアされる曲も、アフリカ系アメリカ人の曲ばかりかというと、古くは、Hall & Oates の I Can't Go For That が1位になったように、そうではありません。)

Rhythmic は、①DJやスタッフに、アフリカ系アメリカ人もいれば、白人もいる、アジア系もいます、
②対象としているリスナーもいろいろな人種の人たち、③オンエアされる曲は、Hip-Pop, Dance, RapのノリのよいPopな曲でCHR/Popチャートと重複する曲も多く、チャート上位の曲が集中してかかります
(Heavy Rotation で、週に90回から110回)。

Mediabase 24/7の最新チャートを見ていただければ、オンエアされる曲はかなり違うことがわかります:
Urban Chart
Rhythmic Chart

ここまでは、シンプルです。

ところがです。FM局の中には、Urban チャートの曲を中心にかけているにもかかわらず、自ら Rhythmic に分類する局が相当数あります。
KMEL (San Francisco), KBXX (Houston), WPHI (Philadelphia), WPGC (Washington)など、大都市でトップクラスのシェアの局でも、明らかに Urban の選曲にもかかわらず、Rhythmic を名乗っています。
(Radio & Records は、Urban に分類していますが、Mediabase 24/7 は、そのままRhythmic を採用。)
WPGC-FM の最新プレイリスト // KMEL-FM の最新プレイリスト
この傾向は、中小の都市でも同じです。ちなみに、逆の現象は、殆どありません。

Urban を名乗ると、アフリカ系アメリカ人以外のリスナーが聴いてくれないことを懸念しての措置だといわれています。(実際のところ、Urban のFM局のリスナーの半分は、アフリカ系アメリカ人以外であるといわれていますので、こだわっても意味がない気がするのですが、CMのスポンサーもこの点を気にするのかもしれません。特に、アフリカ系の人たちの人口比率が少ない都市などではこの傾向が顕著です。)

このサイトでは、ラジオ局自身の分類には関係なく、実際にオンエアされる曲で、ジャンル分けしています。結果、一つ一つの局でかかる曲をチェックしながら、「本当の」Rhythmic の局を探し出すという作業が必要になります。

TOPリストを春バージョンに模様替えするにあたり、私自身混乱し、WPGC-FM (Washington DC) を、Rhythmic に載せてしまっていたことに気づき、先ほど、Urban に移動させました。
Rhythmic に空席がひとつできましたので、Las Vegas の人気局 KVEG-FM Hot 97.5 を追加しています。
WBBM-FM B96 Chicago ともども、お好みにあわせてお楽しみください。
WBBM-FM の最新プレイリスト // KVEG-FM の最新プレイリスト

なお、Urban Adult (Adult R&B) というUrban バージョンのAC(かかる曲がバラード系が多い場合と、Oldies のSoul が多い場合、その組み合わせというようにバリエーションがあります)、Rhythmic AC という 70s, 80s のDisco を基調とした選曲のジャンル(こちらも、Urban AC 同様、意味するところはいろいろ)もあり、代表的な局をリストしています。特に、Urban Adult は、大都市中心に非常に人気があります。

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(2008年3月26日)
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